おバカ社員奮闘記 地区長編①

捨てる神と拾う神

店舗チーフを兼務しない地区長専任として総武東西地区を担当することになりました。
担当するのはいずれも西友のカメラ売場で、平井、新小岩、本八幡(西友サービスカウンター取次の変則店舗)、下総中山、幕張、新検見川、西千葉、都賀の総武線と東陽町、浦安、行徳の東西線、営団地下鉄浦安駅構内の書店エスカーラの12店舗です。
まずは自分の事務所を置くところを自分で探さなければなりません。条件としては常駐するスペース(机を置ける場所)があり、車を駐車させてくれ、できれば協力してくれる西友店長がいるところです。実際に挨拶回りをしてみて、
西千葉店にかつて幕張店で大変お世話になったY店長がいらっしゃいました。
事情を話すと「いいよ、売り上げあげてね」
と心よく了承してくれました。当社K部門長に新京成から追い出され、西友Y店長に助けてもらった格好です。


お世話になるのですから当然、売り上げを上げなければなりません。以前から担当していた店舗ですが、チーフの仕事が8割でしたので、正直あまり力を入れていない店でした。西友西千葉店は地下1階、地上4階の中規模の店でしたが、
売上規模の問題なのか、SM事業部(スーパーマーケット)に入っていました。
当売場は2か所ある入口の向かって右手、壁に面して4尺のカウンター2台と棚什器2台、月商150万の小型店舗でした。メンバーはベテランのパート社員Yさん、
中堅のKさん、Tさん、アルバイト1名の4人、正社員チーフのいない、いわゆるパート店舗です。
早速、売場を変えて腕時計、目覚まし時計、時計バンド、電卓などを導入し売上はどんどん上がっていきました。SM店には課長はおらず、
係長が部門のトップです。担当は家庭用品のベテランS係長でずいぶん力になってくれました。
この店には広い店頭スペースがあります。普段は催事業者が使っていますが、S係長のご尽力でこの店頭を借りて、フィルムの店頭販売、時計バーゲンやアルバムまつり、ビデオソフトセールなどの催事を行いました。1年で売上を3倍以上の月商500万まで引き上げて、Y店長S係長に喜んでもらいました。
西千葉店にはサービスカウンターがないため、カメラ売場が領収書の発行など業務の代行を無償で行っていましたが、売場が忙しくなり、スタッフからなんとかならないか、相談をされました。

私はY店長に事情を話して、これ以上手伝えないと頼み込んで、地下食品売り場にカウンターを作ってもらいようやく西友の仕事から解放されました。