クリックするのはやめましょう!

●当店にもやって来た!

 先の10連休のある日、名刺を持った中年女性が来店しました。「壊れているカメラや期限切れのフィルムはありませんか?現金で買わせていただきます」おっ、おいでになった!
業界の仲間から噂は聞いていました。カメラ店、写真店、写真館を回って修理不能なカメラや10年も前に期限の切れたフィルムを買い取っていく業者がいる、と。
「ありませんよ」と言うとおとなしく帰って行きましたが、この業者はとんでもない悪質商売をしているのです。カメラ店などから、メタメタに壊れたカメラや、もはや写らない古いフィルムを買い取って、某有名ネットオークションで売っているのです。カメラ店主にとっては、商品にならないカメラや、倉庫に眠っているフィルムがお金になれば、と気軽に売ってしまいがちです。しかしそれらのいわば"ゴミ"はオークションで知識の少ない一般の方に高値で売られているのです。私は後日、興味本位で名刺の番号に電話してみました。すると「この電話は現在使われておりません」そう、大書された名刺の電話番号すらウソだったのです。この業者のオークションのページを見ると、「評価」に「悪い」がたくさんついていました。けれど多くの人は反撃を恐れて泣き寝入りでしょう。被害者は「悪い」の数の何十倍もいるはずです。

●悪質業者のエジキにならないように。

 カメラをネットオークションやメ〇カリで買うのはやめましょう。いまやオークションの出品者のほとんどは「転売屋」です。基本的に彼等はカメラのシロウトです。そのカメラが本当に正常に作動しているかは判断できません。我々プロでも買い取り時に1/125のスピードで正しくシャッターが切れているかは見ただけでは分かりません。修理屋さんに出して測定機で計測してズレがあれば修理してもらい、はじめて商品化できるのです。
 カメラはご自身で店に足を運び、手に取って選んでいただきたいのですが、どうしてもネットで買うときは信頼のおけるカメラ店のホームページで購入して下さい。多少、高い買い物になっても、そのほうが安心して長く使えます。便利な世の中ですが、「安くても」「高くても」理由があるのです。くれぐれもクリックするのはやめましょう!

不要なカメラは修理屋さんにさしあげます。