私の愛車遍歴5 ~いすゞピアッツァ 181XE/S ハンドリング バイ ロータス

ごめんなさい、写真が見つかりませんでした。カタログより
この色です。濃いグリーン

小さな街の商店で働く身、今度こそ最後の車にしよう、一生乗り続けるぞ!と決意して買ったのがいすゞピアッツァ181XE/Sハンドリングバイロータスでした。いわゆる「2代目ピアッツァ」いすゞ乗用車生産の息の根を止めたジェミニシリーズの最上級スポーツモデルです。
この車の購入は「魔が差した」としか言いようがありません。スタイル最重要の私が、それほど美しいとは言えない、しかしとにかくめずらしい乗っている人は見たこと無い、全く売れなかった、これは「人と違う」という根っからのマイナー好きの熱病に取りつかれてしまったのです。

いくらDOHCエンジンだろうが、足まわりをロータスがチューンしていようが、街中をのんびり走る私には関係ありません。けれどネットで見てひと目ぼれ。
25000キロ程度の低走行車だったこともあり、決めてしまいました。確かに個性的なスタイルではあります。
片側2灯の4灯セミリトラクタブルヘッドライトといい、小さな2ドアクーペボディーといい他の常識的なスタイルの車とは全く違います。
エンジンはうるさく、操縦性が良くても乗り心地は悪く「スタイリッシュなクーペ」というより荒々しい車でした。故障はあまりありませんでした。
せいぜいエンジンのヘッドからのわずかなオイルもれ、オドメーターが不動になりメーター交換くらいで快調に走ってくれました。
しかしSVX、ラシーンと続いてこの車も燃費が悪くハイオクでリッター6~7キロ/ℓ。おサイフには優しくない車にまた乗ってしまいました。

このピアッツァに乗っているときにあの東日本大震災がありました。千葉のわが家と店は震度5強で地震の後は店のある一帯が計画停電になり営業面で苦しみました。
この大きな出来事から世の中の空気は一気にエコロジー重視のムードになります。
店の蛍光灯も全てLEDに換えました。
こんな時代にハイオクガソリンガブ飲みの車に乗っていていいのか?それで無くても売上減少で店の経営は苦しいのに。給料も下がっているのに。
というわけで車は全く悪くないのに、他車への乗り換えを考えるようになってしまいました。一生乗ると決めていた筈なのに!
何ということか、こんな時に知り合いの知り合いから「こんな車が出てるよ」と聞いてしまったのです。前のラシーンに続き、事故も故障も無いのに手放すことになりました。家族からは「あなたに買われて車は本当にかわいそう」と言われてしまい、本当に本当に絶対に次の車こそ最後にしよう、一生乗ろう!と誓ってピアッツァには別れを告げました。所有期間はわずか3年でした。いすゞピアッツァよ、ごめんなさい!君と過ごした日々は一生忘れません。ありがとう!