私の愛車遍歴4 ~日産ラシーン タイプA 後期型

いまの店「ぷりんと工房・小仲台店」で働くようになり、給料は前社の半分以下に下がりました。
前社では管理職であり、6年半のマネージャー時代ずっと予算を達成していたので、年齢にしてはお金をもらっていました。もちろん大企業のサラリーマンよりは全然安かったのですが。

所得が減ったということは、それまでの生活レベルを変えなければなりません。なかなか難しいのですが、まずは入院ばかりして維持費がかかるスバルアルシオーネSVXから、より小さな車に買い換えることにしました。貧乏ですから大きな車に乗れない、しかしリッターカーや軽はなあ・・・、と考えていたら、街で「これだ!」という車に出会いました。それが日産ラシーンです。小さくてスクエアなスタイルがなんともオシャレ。車はスタイルで選ぶ私にとってラシーンはベストマッチだと思いました。パソコンを見ると県内にラシーンの専門店があり、そこで買いました。

リアスタイルもイイ!タイヤカバーは新調しました。

深い赤のメタリック、タイプAというグレードです。1.5ℓエンジンの4輪駆動、オートマでした。
GTカーからの乗り換えですからパワー不足を感じましたが、少し着座位置が高く窓も広くて見通しがいい。
強く踏むとガクンと前のめりになるブレーキには閉口しましたが、それ以外は特に不満はなく、気に入って使っていました。
ちょうどフィルム時代が終わり、デジカメの全盛期に入って当店もデジタルミニラボを導入したころでした。
SVX時代の終わりに父が亡くなり、悲しみから立ち直れない母を乗せて、15キロほど離れた墓地に毎週のように墓参りに行ったのがこのラシーンです。
店でも中古カメラの販売をはじめ、どうしても来店できないお客様の家へ出張買い取り行くようにようになりました。狭い道も小さなラシーンならラクラク。
スタイルが良いだけではなく、とても使いやすい車でした。予想外だったのは燃費の悪さ。
わずか1.5ℓエンジンの小型車なのにリッター6kmほどしか走らない大食いで、SVXのハイオクからレギュラーになったもののコストダウンにはあまりなりませんでした。

店の前にて。年賀状シーズンです。

そんな日々を送っていたら、またまた悪い虫がムズムズしてきました。また乗ってみたい車が現れたのです。もう車趣味はやめよう、と我慢していましたが、墓参りの帰りに急に路地から飛び出してきた車があり、急ブレーキを踏むと、ガクンと止まって助手席の母が首を痛めました。家族で乗る車なのにこれはマズイ!と買い換えの理由が出来てしまってラシーンとさよならすることになりました。
しかし結果的にはスタイルが良く、小さくて気軽に乗れるこの車は「アタリ」でした。

最後に日産さん、このラシーン、ボディーはそのままで1ℓエンジンをのせ、FFでいいので復活させませんか?
もしそんな車が出たら、生まれてはじめての新車として、ぜひ購入したいと思っています。