私の愛車遍歴~いすゞフローリアン

●フローリアン・ディーゼルの魅力

車は子供のころから大好きでした。中学生からは興味の大部分はカメラに移りましたが、高校に入って原付バイクを乗りまわすようになると、また車への関心がわいてきました。
そのころの愛読誌は「中古車情報」(内外出版社)。

中とじB5の雑誌で紙面の約半分が中古車屋さんの広告でした。まだ「カーセンサー」が出る前です。
高校生の私がどうしても欲しくなり。免許を取ったら買うぞ、と決めていたのが「いすゞフローリアン」でした。
まだ最終型の新車が出ていたと思います。

しかし免許取得後はお金が無く軽自動車を3台乗り継ぎます。
念願のフローリアンを購入したのは20台半ば、安月給ですが少しは貯金も出来た新検見川店のチーフだったときです。
クリーム色のディーゼル車、もちろん中古です。
「フローリアンのどこがいい?」と聞かれれば、「スタイルです」と即答します。
顔はプラスチックの部品が取りつけられ、「みにくい」と不評でしたが、背が高く尻下がりのスタイルは他車と全く異なり素晴らしい個性でした。
私は何かにつけて「マイナー好み」で、車選びも人が乗ってない、乗ってる人が少ないということに惹かれました。

このフローリアン・ディーゼンルも「中古車情報」の広告で見つけましたが、残念ながらボディーの程度が悪く、サイドシルやトランクに錆が出るようになり、次に転勤した稲毛店のチーフのときガソリン車に買い換えました。
横浜の中古車屋さんに先輩のSさんと車を見に行ったことを憶えています。

92440002のコピー

ガソリン車 パワステがなかったのでハンドルが重かった・・・

●6ライトサルーンはスタイル良い

このフローリアンという車、徳大寺有恒さんが酷評するように、ハンドルはフラフラで不安定、乗り心地はやわらかすぎてカーブでは大きくロールします。
直列4気筒エンジン(キャブレター)はもっとはっきりしていて、とても飛ばす気など起きない不出来な動力性能です。それでも6ライトサルーンのスタイルが良く、所有していて満足でした。
以降、私の車選びはすべて「スタイルさえ良ければ、他はどうでもよい」という考えで一貫しています。
もちろん個人的な好み、美的センスですが。

●フローリアンを全塗装

稲毛店の後、木更津店、東陽町店と遠方に勤務したので、この期間の通勤には使いませんでしたが、北習志野店(船橋市)に移るとまたフローリアンで店に通うようになりました。
地区長(エリアマネジャー)になってからは店舗巡回にも使いました。トランクが広くかさばるPOPボードや商品の箱などを運ぶのに重宝しました。
最終的にはシルバーを日産フィガロのパステルグリーンに全塗装するなど、楽しみましたが、所有車が増えたこともあり、ボルボ1800ESの下取りに出してしまいました。

オールペイントしました。ついでにドアミラー化も

ステアリングにパワステが付き、オートマならば現代でも日常使用に十分な車です。7年近く乗りましたが、今でも程度の良いものがあれば、乗ってみたい1台です。
もう10年以上、街で見たことがありませんから、中古車は絶無と思われますが。
特にガソリン車はまったく無いようです。(最終型)
同時期に所有した「117クーペ」については次回、お話ししたいと思います。