私の愛車遍歴3 ~スバル アルシオ-ネSVX バージョンE

GTカーですが乗り心地抜群でした

これまで私は14台の車を所有してきましたが、最初の軽自動車3台をのぞいて全て自分好みのスタイルの車を自分の意志で購入してきました。
ただそのうちの1台だけ、ひょんな事からオーナーになることになりました。それが「スバル アルシオーネSVX」です。実はこの車は弟からの”おあがり”です。

弟が所帯を持つときに趣味のクーペは維持出来ないからローンを引き継いでくれと言われて気軽に引き受けました。
その時、私はいすゞフローリアンと117クーペの2台を所有していたので無謀な「3台持ち」となりました。けれど嫌いな車ではありません。
117クーペと同じジウジアーロデザインということで、かっこいいなぁと思っていたのです。
弟がSVXを買うときに相談され、私自身が応援した経緯もありました。

この車が来たとき私は西千葉に事務所を置き、千葉県と東京東部の店舗を担当するエリアマネージャーになっていました。
この車は自分の担当店舗を巡回する足になりました。
毎日、乗る日々でしたが、使用は「街乗り」です。フラット6、3.3ℓのエンジンで4輪を駆動するGTカーでしたから、本来の用途は高速道路をぶっ飛ばす、というものです。
フロントの6気筒エンジンはとても重く街乗りには向いていない車でした。
運転は楽で直進安定性は抜群、乗り心地も良くさすが300万円以上する高級車、スタイルもどんどん好きになりました。
当時、私はひとりで最大20店舗を担当し、1年365日のうち350日は仕事をしているという地獄の日々。毎日、通勤と仕事に使っていましたので距離も伸びました。

6年半にも及ぶエリアマネージャーの仕事を外されてその後退社。いまの「ぷりんと工房・小仲台店」で仕事をするようになっても愛車はSVXでした。しかし街乗りばかリ、ストップ&ゴーばかりの酷使は車にダメージを与えていたようです。
エアコン、パワステ、パワーウインドー、セルモーター、ブレーキ系と次々に故障して、そのたびに高い修理費を払うようになり、また頻繁に修理工場に入るようになって維持することに疲れて手放すことにしました。この車との思い出はほとんど仕事のことばかりです。
ちゃんと休日が取れてスカッとした長距離ドライブでもしていれば、もっと長く乗れたかも知れません。本当にこのSVXには気の毒なことをした、と思っています。

今の仕事も休みは週1回ですし、休日もやることが多いので、もう一度所有したいとは思いませんが、さんざん苦労したころの相棒として絶対に忘れられない1台です。

ありがとう、そしてご苦労様でした、スバルアルシオーネSVX。